1.はじめに

「女性技術者のつどい」は、県内の建設コンサルタントなど建設産業に従事する女性技術者及び技術者を目指す女性を対象に鳥取県測量設計業協会との共催で開催されました。鳥取県支部では女性技術者を対象とした企画は初めての試みとなります。

当日は40名の女性技術者(うち企業23名、官庁公法人17名)が参加、男女共同参画・女性活躍に向けた講演の聴講、グループトークによる意見交換を行いました。

会の最後には県内の女性技術者の研鑽・ネットワークづくりの展望を探るためのアンケートを実施しました。

2.大会の概要

日時:平成31年1月23日(水)

会場:セントパレス倉吉(倉吉駅前)

プログラム:

〔1〕講演①「男女共同参画の意義」講師:藤田博美氏/鳥取県女性活躍推進課長

〔2〕講演②「男女共同参画に向けた女性技術者の活用」講師:伊藤徹氏/中国本部鳥取県支部長

〔3〕グループトーク「テーマ:なぜこの業界は女性技術者が増えないんだろう?」

3.プログラム

〔1〕講演①「男女共同参画の意義」

鳥取県女性活躍推進課長藤田博美氏より、男女共同参画社会について国内・県内の動向、県の取り組み、制度などをご紹介いただきました。鳥取県は以前から、子育て世代の女性の就業率が高いなど女性活躍のベースがあり、制度等によるフォローにより男女共同参画の推進が望めるとのお話を伺いました。

鳥取の女性の就業率が高い理由のひとつに、多世代同居が多く働きやすい環境にあることがあります。ほかに農業に従事してきたことで共働きの習慣があることも理由のひとつかと思いました。

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藤田博美氏による講演

〔2〕講演②「男女共同参画に向けた女性技術者の活用」

中国本部鳥取県支部伊藤支部長より、技術士制度の概要や日本技術士会の男女共同参画に向けた活動、女性技術士の動向を紹介していただきました。

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聴講の様子

〔3〕グループトーク

『なぜこの業界は女性技術者が増えないんだろう?』をテーマに、一班あたり5~7名の計6班で討議と発表を行いました(本会の企画中に山本副支部長がつぶやいた一言をテーマとして取り上げました)。

討議は、女性ならでは(?)の盛り上がりを見せ、共通する話題も多く、積極的な意見交換が行われました。

発表は、女性技術者が増えない背景・要因として「業種に関する情報不足」、「理系・土木の学生不足」、「きつそうなイメージ」、「離職者が多い」、「育児中に復職しにくい」などが挙げられました。

今後の課題・解決策として「学生等への情報の提供(普通科含)」、「資格取得」、「女性技術者のPR」、「i-Conの推進」、「職場内制度の改善」など、積極的で多面的な意見が提示されました。

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グループトークの様子

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星川淑子教授による講評

また、会の終わりには、同席の鳥取大学工学部社会システム土木系学科教授 星川淑子氏 から講評をいただき、理系の女子学生の現状や今後の展望についてお話を伺いました。

4.アンケート結果

閉会後に実施したアンケートでは、満足度は「やや満足」が最も多く、内容や開催時期等について検討の余地があると思われます。自由記述ではグループトークについてのコメントが多く、意見交換や交流にニーズがあることがうかがえました。

今後の展望の問いに対しては「建設業関連の女性技術者との交流会」の回答が最も多く、「現場見学会」、「女子学生との交流会」が続く結果となり、女性技術者自身の交流・技術研鑽に加えて、次世代育成への意欲をうかがわせる結果となりました。

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アンケート結果(希望するイベント内容)

5.あとがき

女性技術者のつどいは、鳥取県支部の女性4名が企画に関わりましたが、開催準備にあたり共催の測量設計業協会、伊藤支部長、山本副支部長に段取りのほとんどを担っていただき、まさに“おんぶにだっこ”で開催が実現しました。ありがとうございました。

私を含め、女性の会員は今後も女性技術者に関する活動を継続していければと思っています。みなさまのご指導とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。