福島県郡山市で開催された第45回技術士全国大会(福島)へ参加し、大会の概要と若干の感想について報告する。

大会テーマ:「未来技術の創生と展望~巨大災害を生き抜く~」

主 催:公益社団法人日本技術士会

期 間:2018年11月11日(日)~11月14日(水)

会 場:郡山ビューホテルアネックス、ホテルハマツ、ビッグアイ

大会日程:大会参加者約630名

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開催日が11月11日から14日までとなっており、テクニカルツアーを除いた11月11日と12日に参加した。テクニカルツアーは原子力発電所の視察に参加したかったのであるが、定員が限られており申込開始早々には満員となっていた。

11月10日、青空に恵まれ鳥取空港から羽田へと飛び、JRで郡山へと向かった。

郡山の駅前はよく整備されており、東北地方でも有数の都市という顔を示していた。本日は関連行事の計画は取り込まれていないが、翌日の午前中からの関連行事に参加するために前日入りとした。郡山駅周辺では陽が当たっているところはそれなりに耐えられたが、木陰やビル影に入ると寒さが強く感じられた。関連行事の会場は駅前のビッグアイと郡山ビューホテルアネックスと別々となっていたが、比較的近いこともあり移動は楽そうに感じた。ただし、大会式典、分科会となる会場のホテルハマツは郡山駅から約15分程度徒歩の距離となり、だらだらとした坂道をあがっていかなければならなかった。

夕食をホテルの近くでとるために入ったお店は、日本酒が福島県内のほぼ全部となる40種類程度も置いており、料理も地元の物を提供してゆっくりと楽しめるところであった。そこの方と鳥取から来たと話すと、郡山市は鳥取市と姉妹都市として交流していることや、その方の娘さんはそれが縁で鳥取に行ったことがあるといわれ、話が弾み、楽しい時間を過ごさせていただいた。

郡山駅前にはたくさんの飲食店があり、中でもスナックやラウンジなどがひしめき合っていた。飲み屋さんの入り口には、第45回技術士全国大会の張り紙もたくさん見られ、夕食に入ったお店にもこのステッカーがあった。

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福島県の地酒

(浪江町の地酒だが、震災後田村市で一部営業)

11月11日(土)、朝から青空の見えるものの、やや冷え込んだ空気が感じられた。

10:00から郡山駅前のビッグアイで開催の建設部会交流会に参加した。各地の顔なじみの方々が多く参加されていた。

建設部会交流会の内容は下記の通りであり、2019年度からの部会長選挙候補者は統括本部から推薦したいとの意向があった。

13時からは、会場を郡山ビューホテルアネックスに移動し、特別分科会「ふくしまの未来を考える~未来・創生~」に参加した。会場は200名ぐらいの参加者でいっぱいとなっていた。

東日本大震災、福島第1原子力発電所事故から7年半が過ぎても、復興途中にある福島の現状について、これまでの取り組みと今後に向けての思いが活発に語られた。福島大学生の上石美咲氏は、ミスピーチキャンペーンクルーの活動などを通して、多くの学生たちとの活動により、福島に関心を持ってもらう活動や福島を盛り上げるための活動をされてきた。今年は卒業となり、東京へ就職をされるが、5年後には福島へ帰ってきて福島のために頑張りたいと話されていた。

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特別分科会の会場

17時30分からは郡山ビューホテルアネックスにおいてウェルカムパーティが開催され、200名以上の方が参加された立食パーティであった。フラガールによるアトラクション、東北各地、新潟からの日本酒も取りそろえられて提供された。参加者が多くて、私は食べ物にはありつけず、日本酒の近辺で歓談して過ごしていた。特別分科会で講演された上石さんがパーティの進行を行っていた。歓迎の辞で郡山市長が、長州の後に合図で開催の全国大会には因縁を感じると話され、笑いを誘っておられた。

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フラガールによるアトラクション

11月12日(月)はやや雲の多い伊天気であった。郡山駅から徒歩約15分ほどの丘陵地にあるホテルハマツを会場として、午前中は4分科会、午後からは大会式典、記念講演、交流パーティ、パネル展示が行われ、併せてパートナーズツアーが催された。

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ポスターパネル展示

私は第1分科会【防災】「東日本大震災の教訓から南海トラフ地震への備え~防災・減災、備えと支援の在り方を求めて~」に参加した。

大会式典・記念講演会には約400名の参加者があり、地元歴史作家の星亮一氏の記念講演会は一般参加者が含まれ、多くの方で会場が埋め尽くされていた。

式典の開始に当たり、オープニングコーラスが安積黎明高等学校合唱団により行われた。合唱の名門校として知られ、全日本合唱コンクール全国大会では35年間連続金賞に輝いている。とても感動的な合唱で、私をはじめ多くの参加者が涙ぐんでいた。

星氏のお話は、東日本大震災、福島原発炎上の震災リポートのことから、歴史に見る会津戦争からの復旧、復興、そして災害に対しては「天災は忘れたころにやってくる」を肝に銘じ、災害教育を学校でしっかりと行うことが大切であると話された。

18時からは交流パーティがホテル内で開催された。福島大学アカペラサークルによるアトラクション、東北各地の日本酒の提供があり、地域本部ごとに円卓が用意された立食形式で行われた。

次回第46回は、徳島県で開催され、四国本部の方々、中国本部の方たちも壇上へ上がり徳島大会への参加呼びかけを行った。

富山、横浜、山口に続き全国大会への参加であったが、全国各地からの参加者とお会いすることができ楽しいひと時を過ごすことができた。

技術士全国大会は、8年後には中国本部での開催となるが、鳥取県以外の4県では開催されており、次回は必ず鳥取県での開催となる予定である。全国大会は、1日目の部門会議、2日目の分科会、式典、記念講演、交流パーティ、パートナーズツアー、3,4日目のテクニカルツアーの構成となっており、2004年に鳥取県米子市で開催した日韓技術士会議とほぼ同様である。あの時の実績を考え、鳥取県で開催することは全く問題がないと考えているが、多くの技術士会会員の協力が求められる。

鳥取県内の技術士の多くの方が、今後開催される技術士全国大会へ参加され、全国の技術士の方たちとの交流を深めていかれることを切望する。

限られた地域や世界観の中で完結してしまう技術士とならないことを切に希望する。そして、技術士は自らが技術士としての名前を売ってこそ、技術士としての価値がある資格なのだと心得てほしいと願う。

「あなたのお仕事はなんですか」と聞かれたときに、「○○会社に勤めています」ではなくて、「技術士です。○○会社に勤めています。」と誇りを持って答えるようにしていただきたい。

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受付(11/12)ホテルハマツ

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大会式典

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安積黎明高校合唱団

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記念講演星亮一氏

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鏡開き

(鏡は酒樽の上蓋で円満、開くは末広がり)

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四国本部のプレゼンテーション